福祉業界における労務管理とは


 
分野:人材育成・人材戦略(人事・労務・起業・研修)
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投稿日:2011/12/26

非正規雇用が拡大し、社会全体の雇用情勢が不安定になる中、失業率も高い水準で推移しています。

総務省「労働力調査」によれば、平成23年11月の完全失業率(季節調整値)は4.5%。前月に比べ0.4ポイントの上昇とあり、依然として高い水準の失業率となっています。


しかし、介護をはじめとする福祉業界では恒常的な人手不足が続いています。新卒だろうが中途だろうが、次の会社が決まっていようが決まってなかろうが、すぐに辞めていきます。

その理由は賃金などの待遇の悪さ、腰痛など身体的負担の高さなど、様々な点から言われています。

しかし世の中、賃金の低い業種はたくさんありますし、身体的負担の高い業種は数多くあります。介護職を希望して就職したはずの人が、なぜ途中で辞めたり、職場を転々とするのでしょうか。


経営者の立場から、職員のモチベーションをアップさせ、職場に定着させる方法を考えてみましょう。

①福利厚生を考える。
②サークルやスポーツ大会などの企画をする。
③飲み会を定期的に行う。
④人事考課制度を作り、成果主義賃金制度を導入する。
⑤技能や知識を向上させる研修を行う。

以上のような方法は、多少の効果はあるかもしれませんが、根本的なものではないだけでなく、逆効果になることも有り得ると考えます。

根本的な社内体制構築の鍵は、
「福祉業界を選んで就職した人間の、価値観を正確に捉える」ことです。

数ある産業の中で、なぜわざわざ福祉業界を選んで就職したのでしょうか。

人により動機は様々です。

①他に適当な業種がなかった。
②何となく就職に有利そうだから。
③人の役に立ちたい。
④やりがいのありそうな業界だから

動機は様々ですが、農業や建築業でも飲食業でもなく、福祉の業界を選ぶという決断をしたことには間違いありません。

福祉業界の経営者の皆様は、介護等を一生の生業とする人間の価値観を考えたことがありますか。少なくとも、最初は介護職員等であった方も、経営者になろうという意欲を持って独立した時点で、一生を介護等で生計を建てようという価値観とは一線を画しているのではないでしょうか。

医療・介護・福祉業界の下積みから管理までを知り尽くしている社会保険労務士が提供できるのは、

「労働・社会保険諸法令の正確な知識に基き、現在の就業している状態から退職後の生活まで、職員個々のキャリアパスを示す」ということです。

もちろん、一口で福祉業界といっても高齢者介護や障がい者支援など様々ですので、事業所に応じたオーダーメイドでの仕組みづくりということは、言うまでもありません。

単なる法律論や事務手続き等ではなく、実際に即したアドバイスを行います。

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http://sr-nishita.blogspot.com/

西田 英俊 (社会保険労務士 )
広島で社会福祉士・ケアマネジャーとして実務を経験し、介護事業所の設立・運営を手がけ、医療・介護業界を熟知した社会保険労務士です。 医療・福祉・介護業界における労働・社会保険相談支援、介護事業所の・・・


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